知覚過敏の症状と治療法

虫歯ではないはずなのに、冷たいものを食べたとき、歯をみがいているときに瞬間的に歯がしみたり、不快に感じる・・・こんな症状は、象牙質知覚過敏症の可能性があります。

知覚過敏の原因

◆歯ぎしり(エナメル質の磨耗、歯の表面の亀裂)

◆食いしばり(エナメル質の磨耗、歯の表面の亀裂)

◆強いブラッシング(エナメル質の磨耗)

◆歯周病による歯肉の退縮

◆経年変化による歯肉の退縮

これらの症状によって、本来歯槽骨の中に埋まっているはずの象牙質が露出し、お口の中で外刺激を受けやすくなり敏感に神経を刺激され起こると考えられています。

知覚過敏の治療法

お薬を塗って象牙細管という象牙質の中の、刺激を神経へつなぐ管を塞ぎ、刺激を伝わりにくくする方法

歯の表面自体を虫歯を治すための薄いプラスチックでコーティングする方法

歯の一部を削ってしっかりと詰める方法

軽度の知覚過敏であれば、治療後1~2週間くらいで治まります。しかし、一度知覚過敏になると季節によって、あるいは冷たい水、風などで再び感じやすくなることもあります。虫歯とは異なりますので、生活に気をつけて我慢できる程度であればそのままにしておいても問題はありません。

ただ、象牙質が露出したままですとその部が虫歯になりやすいので、その部分は治療するか、定期的にチェックしてもらうのが良いでしょう。重度の知覚過敏で、痛みが長時間持続するようになったり、我慢できないくらいの痛みとなってきた場合には、神経を抜いてしまう場合があります。

知覚過敏の予防法

一度退縮してしまった歯肉や、削れてしまったエナメル質を元に戻すことはできませんが、ブラッシングの力を適正な強さにしたり、歯ぎしり、食いしばりの人はマウスピースを入れて寝るようにするなどの予防法があります。また、市販の知覚過敏用の歯磨き剤を利用するのも良いでしょう。


もう一つ、虫歯の治療の後にもしばらく知覚過敏に近い症状が出ることがあります。虫歯を取り除いた分、神経が感じ易くなるために起こる現象です。また、金属を詰めた場合は特に、熱を伝え易いために起こりやすくなります。歯は神経を守るため、新しい象牙質(第二象牙質)を作りだし、それによってこの症状は治まるケースがほとんどです。それまでの期間はしばらく様子をみるのが良いでしょう。

筒井歯科 高山

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次