歯石取りで歯が削れる?

◆歯はとっても硬い!

歯石取りをしていると、「歯まで削れないんですか?」という質問を受けることがあります。しかし、皆さんの想像以上に、歯はとても硬いんです。 硬さを示す尺度にモース硬度という単位があります。(10段階で10がもっとも硬い)。

歯石取りに使用するステンレスの道具は5から6ぐらい。 実は歯はさらに硬くて、モース硬度7にもなります。 ですから、歯石取りで歯が削れる心配はまずないので、どうぞご安心ください。

さて、それほど硬い歯ですが、実は虫歯菌が作る酸にはとても弱く、ちゃんと歯を磨かないと、いとも簡単に虫歯になってしまいます。 その虫歯を削るのに使うのが、バーです。

バーは用途に応じて何十種類もあり、「治療する場所」、「虫歯の大きさ」、「歯の生え方」に応じて、さまざまな形のバーを細かく使い分けています。

歯を削ることは、皆さんにとって、負担のかかる治療です。

ですから、このように何十ものバーを使い分けることをはじめ、その他の治療でも、できる限り負担を軽くできるようさまざまな工夫を凝らしています。

◆歯を削る「意外なもの」とは?

「バー」とは、歯を削る道具。 これをタービンやエンジンと呼ばれる、

バーを高速回転させる機械に取り付けて使用します。 しかし、歯は硬く簡単には削れません。 そのため、バーは皆さんもよくごぞんの、

世界でもっとも硬いある素材でできています。 それは、ダイヤモンドです。モース硬度は最高の10
とはいえ、使用するのは天然ダイヤではなく、

人造のダイヤモンドです。 これをバーの表面にちりばめて、高速回転させて歯を削ります。 歯の硬さは、

ダイヤモンドを使わなくてはならないほどなんですね。

医療法人 悠生会 筒井歯科

 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次